イノーとはサンゴ礁の干瀬(礁嶺)の内側にある深さ1〜3m程度のプール状の深さが
続く「礁池」の沖縄の方言で、透明度はあまり良いとは言えませんが、ナマコや貝、熱帯魚、植物などの宝庫です。
干瀬(礁嶺)まで2〜3kmも続くことがあります。
また八重山諸島の「石西礁湖」や久米島の「はてのはま」などに見られる礁湖(堡礁)とは
区別されます。
沖縄ではあくまでもイノーとは「裾礁」の一部の呼び名です。
イノーは昔から「海の畑」ともいわれ、沖縄の海の生物・植物などにとってはなくては
ならないものです。
またイノーに育つ植物のアマモは「海のゆりかご」と呼ばれ、ジュゴンの餌場や
スク(アイゴの稚魚)などの小魚の産卵や稚魚の生育の場所となっています。
このコーナーではイノーの様子や場所など陸上からの写真や解説に加えて、
時には水中写真を使ってご紹介いたします。 |